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Noism[ZONE]ポスター・チラシ・公演プログラム|新潟市芸術文化振興財団|2009

新潟市に日本で唯一の公的劇場専属型プロフェッショナルダンスカンパニー「Noism/ノイズム」があります。芸術監督・演出振付家・舞踊家である金森穣氏からの初めての依頼がこの「ZONE」の広告、公演プログラム制作でした。
ダンスの新作公演というのは、広告を作るタイミングでは衣裳、振付、セットなどの具体的な事はほとんど形になっていません。この時に金森氏から言葉で説明されたのは「タイトルがZONE/領域」「ものすごく速い、春、中島みゆき、三部作」と、このぐらいです。どのようにアプローチすべきか悩んでいる折、たまたまピカソ展があり、そこである静物画をみて、それからセザンヌの静物画を片っ端から眺めて思いついたのは、「物」でセットを組んでみて、「物」たちに踊ってもらって撮影をしてみようというアイディアでした。静物画は英語でStill Lifeといいますが、この意味の角度をかえて、「静かに生きているもの」、「止まっているようで動いている、捉えられそうで捉えられない時間の領域」とすると、とてもドラマチックになっていきます。(図1)

世界に数百台しかない、扱いづらいが素晴らしいレンズを持った古いフィルムカメラで、本番一発撮りをしました。更にその写真を切抜いたり、切り紙で影のようなものをつくり(まさに踊るように素早く)即興で並べて、再度写真を撮り直し…というスリリングな一度しかできない方法を繰返して作りました。(図2,3)

AD・D・PH・ED(公演プログラム)

撮影風景

図1

切り絵パターン1

図2

切り絵パターン2

図3

撮影風景

切り絵パターン1

切り絵パターン2

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